太陽先生ことセリック株式会社の佐藤です。
2025年5月24日から5月31日まで、ヨーロッパ出張に行ってきました。
訪欧に際し、日曜日を挟む1週間滞在だと航空券が安くなるのだそうです。なので毎回ヨーロッパ出張は土曜日出発、翌土曜日又は日曜日着で航空券を予約します。今回も土曜出発・翌土曜帰国の便での出張でした。
今回は、ドイツのデュッセルドルフをベースにヨーロッパを回ってきました。以前デュッセルドルフ紀行をご紹介しましたが、今回はデュッセルドルフから電車で40分程度と日帰りで行けるケルンをブラブラしてきました。
そこで今回は、ケルンをブラブラした時のレポートをお送りします。
ケルンと言えばケルン大聖堂が最も有名な観光スポットです。
ケルン中央駅を出ると、目の前に大聖堂がそびえ立っています。その大きさに圧倒されました!
1248年に火災で焼失し、4か月後に再建が始まったものの財政難で16世紀に工事が中断、再開は1842年だそうです。そして1880年に完成したのが上の写真の大聖堂です。
ユネスコの世界文化遺産にも登録されている、塔の高さ157mの世界最大級のゴシック建築と言われています。大聖堂の右側を通って裏側に回ると、塔に登る入り口があります。そう、この塔は最上階まで登ることができるんです!バルセロナのサグラダファミリアはエレベータで登れますが、ケルン大聖堂は階段のみ。559段の階段を歩いて登ることになります。8€のチケットを買い、いざ出陣!
階段は写真のような螺旋階段で、非常に狭いです。しかも上りと下りが共用のため、降りてくる観光客と頻繁にすれ違います。1段の幅が小さいので、すれ違う際、足を踏み外しそうになります。
所々で外を見ることができるスポットがあるので多少気が紛れたりしますが、踊り場が無いので休むことが出来ず体力的にとてもきついです。降りてくる人とすれ違う時に止まらざるを得なくなるのですが、その時、息はぜーぜー!すれ違った後も登り始められないこともしばしばです。私の前を上っていた人(アメリカ人?)と何度も目が合って、お互い苦笑い。きついのは私だけじゃないのを確認する時間になりました。
15分くらい階段を上り続け、さあ頂上に到着!と思いきや、そこはまだ頂上ではなく、ここから別の階段を上ります。この階段がおよそ80段くらい(ちゃんと数えませんでした)、最後の力を振り絞って頂上に到着!
頂上は塔の周りを1周できる展望デッキになっていて、ケルン市中を見渡すことができます。この日は天気が悪かったせいもあり、風が冷たくて心地よかった。汗が冷えて寒く感じるくらいでした。それにしてもこの絶景!ケルンに行く機会があったら是非大聖堂に登ってください。それにしても疲れた顔してるなぁ(汗)。
塔を降りて大聖堂の中にも行ってきました。日曜日の礼拝が行われていたので全部は見れず入り口だけだったのですが、目を奪われる芸術の数々に圧倒されました。光の加減で分かりにくいですが、ステンドグラスはすごいです。
ヨーロッパで楽しみの一つが美術館巡り。
ケルン大聖堂のすぐ隣にあるルートヴィヒ美術館にも行ってきました。近代美術を数多く所蔵している、世界有数の美術館だそうです。個人的には18~19世紀の美術が好きな私(なんてかっこよく言っていますが、芸術に関するうんちくは全くありません汗)ですが、評判も立地もいいので行くことにしました。
ここは何でもピカソの作品をたくさん所蔵しているとのことで、これも楽しみの一つでした。
中はかなり広くて、テーマに沿った作者の作品がたくさん展示されていて、全てを見るのに結構時間がかかりました。ポップアートやグラフィックアート、20世紀の宣伝広告、近代画、写真など、ここでは紹介しきれないほどたくさんの作品を見てきました。中でもピカソの作品は秀逸です。ピカソは絵画のイメージしかなかったのですが、陶芸や石膏、彫刻作品も多く展示されていて圧巻でした!
他にもアンディ・ウォーホルやシャガールなど、私でも知っている芸術家の作品も多数展示されていて、本当に心を奪われました
また、子供を遊ばせておくスペースや子供向けワークショップなど、幼い子供を預けてゆっくり見学できる工夫もなされていて、芸術に触れる機会の創出のための様々な取り組みを感じることもできました。
ルートヴィヒ美術館を出てすぐ、ライン川にかかる鉄道橋です。
歩道が整備されていて人が行き来できるようになっていて、欄干に無数の鍵が括り付けられています。
フランスやイタリアにも同様の習慣(都市伝説?)があるそうですが、恋人同士が南京錠にお互いの名前を書いて欄干に取り付け、恋の成就を願うのだそう。本当にたくさんの、数えきれないほどの南京錠が取り付けられていました。南京錠の重さでフェンスが倒れ落ちるという問題もあるそうですが、さてさて真実やいかに。橋を渡ってライン川越しに見るケルン大聖堂もとても美しいです。
朝降っていた雨も上がり青空も見え始め、すっかり暖かくなったところで本日の観光は終了。昼過ぎのように見えるかもしれませんが、左の写真を撮ったのは午後4時半ごろなんです。この時期のヨーロッパは日照時間が長く、夜の訪れがとても遅い!まだまだ1日は長いですが、ケルン大聖堂の階段上りとルートヴィヒ美術館見学でくたくたに疲れた私はこれで観光を終え、デュッセルドルフへの帰路に就いたのでした。
今回のケルン観光は駅周辺の観光スポットを回るのみで市内の状況を見るまでには至りませんでしたが、多くの観光客で賑わっていて、ライン川沿いのオープンカフェにはたくさんの人がお酒やランチを楽しんでいました。ドイツは政情が不安と聞いていました。しかし、実際行ってみると政情不安を実感することは無かったです。また、多くの人出があり賑わった様子を見ると、景気が悪いという印象もなかったです。ただ、物価は高かったな。1€を100円に換算したとしても日本より高い印象でした。
以上で、ケルンのブラブラレポートは終わりです。
たくさん体力を使い、多くの芸術に触れ、とても有意義なケルン観光でした。
最後までお読み頂き、ありがとうございました。